2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

青い鳥

「ベロニカは死ぬことにした」パウロ・コエーリョ (角川文庫)端から見れば申し分のない人生を送っているように見えるベロニカは、死ぬことにした。今はまだ若く美しいが、この先年老いていくことは、自分が劣化していくことだと思ったからだ。漠然とした未来…

初めての船戸

「銃撃の宴」船戸与一 (徳間文庫)人を撃って殺す話を集めた短編集。日本人の男がアメリカで殺し屋であったり、偶発的であったりして殺人を犯す。なぜか警察は全く出てこない。友人から、「船戸与一はほとんどがつまらない」と散々聞かされて、だめの先入観を…

初めての清張

「けものみち」松本清張 (新潮文庫)最近ドラマ化されたということもあるが、これまで読んだことの無かった松本清張の作品を読んでみた。清張はイカつい顔から、堅い文体を想像していたのだが、予想以上に読み易い文章だった。今回は実家の本棚から拝借した昭…