2006-01-01から1年間の記事一覧

書籍紹介

これまでは、読んだ本全てをここで紹介しようとしてきたが、無理があることがいまさらながらわかったので、読んだものから選んで紹介していくよう方針を変更した。読んだ全ての本のリストはjummaiの本棚に作成する予定。ということで最近良かったのはこれ。 …

最近読んだ本

「ダーウィン以来―進化論への招待」スティーヴン・ジェイ・グールド (ハヤカワ文庫)生物学の研究者による、一般向けエッセイ集。特に人の進化の過程について詳しく書かれている。また、その内容を誤解されやすいダーウィンの進化論について丁寧に解説を加え…

サントリー「北杜」を試す

「ウィスキーを愛するあなたへ----」というコピーに釣られてついつい買ってしまった。しかし値段はたったの980円だったのだから、味について多くを求めるのは酷だと、買う前に気付くべきだった。そうはいっても、ニッカのスーパーニッカ「原酒」とかフロム・…

サッポロの新発売ビールを試す

昨日某所で売っていたので買ってみた。畑が見えるビール(サッポロビール)だがこのページを見ると今日発売になっている。いいのか?昨日売ってた店。原料は大麦、ホップ、水だけというドイツビールを意識したもの。北海道限定のクラシックも同様の原料だと思…

J-League で最も偉大な監督だと思う

「オシムの言葉」木村元彦 (集英社インターナショナル)Jリーグのジェフ千葉を率いるオシム監督について書かれたノンフィクション。オシムの裏にあるサッカーには一見関係ないと思われる面が、実はサッカーに大きな影響を及ぼしていることがわかる。オシムが…

出張中に読んだ本

「老妓抄」岡本かの子 (新潮文庫)ずっと読みたかったのだが、なかなか売っていなかった。ようやく手に入れて読む事ができた。やはり「鮨」の母が握る鮨を子供が食べる場面はいい。 「魔術はささやく」宮部みゆき (新潮文庫)関連の無さそうに見えるふたつの自…

青い鳥

「ベロニカは死ぬことにした」パウロ・コエーリョ (角川文庫)端から見れば申し分のない人生を送っているように見えるベロニカは、死ぬことにした。今はまだ若く美しいが、この先年老いていくことは、自分が劣化していくことだと思ったからだ。漠然とした未来…

初めての船戸

「銃撃の宴」船戸与一 (徳間文庫)人を撃って殺す話を集めた短編集。日本人の男がアメリカで殺し屋であったり、偶発的であったりして殺人を犯す。なぜか警察は全く出てこない。友人から、「船戸与一はほとんどがつまらない」と散々聞かされて、だめの先入観を…

初めての清張

「けものみち」松本清張 (新潮文庫)最近ドラマ化されたということもあるが、これまで読んだことの無かった松本清張の作品を読んでみた。清張はイカつい顔から、堅い文体を想像していたのだが、予想以上に読み易い文章だった。今回は実家の本棚から拝借した昭…

ベッドの上のストーリー

「ベッドタイムアイズ」山田詠美 (河出文庫)タイトル通り、ひたすら主人公ケムと黒人スプーンのベッドの上の関係が描かれる。それぞれ二人が外で何をしているのかはどうでもいい。二人が繋がるのはベッドの上でしかない。異性を好きになれば、外でも一緒にい…

政治への無関心を憂う

「ダイスをころがせ!(下)」真保裕一 (新潮文庫)この小説を書いた最も大きなモチベーションは、一般市民の政治への関心が極端に低いことなのではないかと思う。そして現在の日本の政治そのものへの問題提起から、選挙の仕組みへの批判へと繋がっている。選…

政治、選挙小説

「ダイスをころがせ!(上)」真保裕一 (新潮文庫)何の後ろ盾も持たない、元新聞記者が衆議院選挙に立候補することを決意した。立候補の決意から、事前活動を続けるところまでが上巻に書かれている。天知は、青臭い理想を追求して、あくまで正攻法で選挙を戦…

うまい酒

コストパフォーマンスが最高に高いので売っているとついつい買ってしまう。うまくて安くていい酒だ。限定2000本だったかと思うが、ひとりでもう3本も飲み干した。「越後五百万石」特別純米酒 精米歩合60%

文章がうまいとは思うけど

「四日間の奇蹟」浅倉卓弥 (宝島社文庫)第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作。映画っぽい作品だな、と思ったら2005年に公開されていて、DVD も出ている。ある書評家が書いていたことが、ストーリーを小説にするには、それに見合った長さが…