2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ベッドの上のストーリー

「ベッドタイムアイズ」山田詠美 (河出文庫)タイトル通り、ひたすら主人公ケムと黒人スプーンのベッドの上の関係が描かれる。それぞれ二人が外で何をしているのかはどうでもいい。二人が繋がるのはベッドの上でしかない。異性を好きになれば、外でも一緒にい…

政治への無関心を憂う

「ダイスをころがせ!(下)」真保裕一 (新潮文庫)この小説を書いた最も大きなモチベーションは、一般市民の政治への関心が極端に低いことなのではないかと思う。そして現在の日本の政治そのものへの問題提起から、選挙の仕組みへの批判へと繋がっている。選…

政治、選挙小説

「ダイスをころがせ!(上)」真保裕一 (新潮文庫)何の後ろ盾も持たない、元新聞記者が衆議院選挙に立候補することを決意した。立候補の決意から、事前活動を続けるところまでが上巻に書かれている。天知は、青臭い理想を追求して、あくまで正攻法で選挙を戦…

うまい酒

コストパフォーマンスが最高に高いので売っているとついつい買ってしまう。うまくて安くていい酒だ。限定2000本だったかと思うが、ひとりでもう3本も飲み干した。「越後五百万石」特別純米酒 精米歩合60%

文章がうまいとは思うけど

「四日間の奇蹟」浅倉卓弥 (宝島社文庫)第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作。映画っぽい作品だな、と思ったら2005年に公開されていて、DVD も出ている。ある書評家が書いていたことが、ストーリーを小説にするには、それに見合った長さが…