2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

現代文学への道

「日本文学盛衰史」高橋源一郎 (講談社文庫) 現代に生きる我々は、明治の文人達の作品を読むことはできるが、彼らの生活を想像することはなかなか難しい。そこで、この本の中では明治後期の文学者の生活を、現代に移すことによってわかりやすく解釈している…

超強力磁石

新たに開発した超強力磁石を利用して、より高精度なMRI画像が得られるようになったとのこと。 蓄積されるエネルギーで磁石が破壊されるという危険性を、新たな保護回路の設計などで回避した。 自分の生んだ磁力に負けて磁石が破壊するらしい。MRIの中に入る…

リスク管理

住所登録が義務づけられたことで、本気で移転先を探していたのだが、先ほどのメールで撤回されたことが通知されたので早速書いている。 国内3カ所の原発をモデルに、地震によって79年の米スリーマイル島原発事故のような「炉心損傷事故」が起きる確率を試…

半熟卵

「ボーダーライン」真保裕一 (集英社文庫) この本を一言で説明すれば、アメリカを舞台としたハードボイルド小説ということになる。作者の幅の広さというか勉強熱心さには感服するが、文章からは人柄の良さというかやさしさや真面目さが滲み出ていて、悪に徹…

すかすか

「熱病フットボール」 金子 達仁 (文藝春秋社) 「Number」誌で活躍する金子氏の著書を初めて読んでみた。著者は、熱心な支持者がいる一方で、逆に毛ギライする人もいる。一度読んで自分で確かめねばと思っていたのが動機であった。内容は日韓ワールドカップ…

いまさらですが、トルシエ。

「トゥルシエとその時代」 後藤 健生 (双葉社) シドニーオリンピック直後に書かれた、トゥルシエサッカーに関する論説。まとめれば、この監督は若手を育てるのは得意だが、真剣勝負の試合では選手起用がうまくない、ということになる。彼は意図的に若いチー…

続電子投票

ついには日本の一般紙にも。 米大統領選で電子投票を使った地区の中に、民主党員が圧倒的に多いのにブッシュ大統領が勝利したり、投票総数の6倍以上をブッシュ氏が得票するなど奇妙な現象が起きていたことが分かった。 ここでも出口調査と実際の得票との差…

なにが真実なのか

無党派の調査グループ『選挙改革情報プロジェクト』の責任者ダグ・チェイピン氏は、これまでに報告された電子投票に関する問題について、大きな混乱にはつながらない「小さな問題ばかり」だと評価している。 一方このような意見もある。 「怪しげ」とされて…

知床にダムは必要か

石城座長はダムなどの河川工作物は▽河床低下▽河岸崩落▽水質の悪化▽ヘドロ堆積なども招いており、そ上が妨げられているサケ科魚類のために「魚道を造ればいいという問題ではない」と意見書で強く主張。しかし回答案では、ダムごとの環境影響調査すらうたって…

電子投票は公正か

6州の計32人からは、候補者を確認する段階で、選んだのとは別の候補者が画面に現れたとの連絡があった。こうした報告は、フロリダ州の民主党員から特に多かった。 負けた方が文句を言うのは当然なので、民主党員からの苦情が多いということは大して大きな…

フリークライミングが如何にして生まれたか

「我々はいかに「石」にかじりついてきたかー日本フリークライミング小史」 菊地 敏之 (東京新聞出版局) まだ読み終えていないが、あまりに面白くて今日中に読み終えることが明らかなのでもう書いておこう。内容はタイトルのように日本のフリークライミング…