2005-01-01から1年間の記事一覧

真保氏はやっぱり長編

「トライアル」真保裕一 (文春文庫)公営ギャンブルの勝負師たちを題材にした短編集。とはいっても、主人公の多くは一流の選手ではなく、なかなか芽が出ない中堅どころであり、30代から40代の男性に共感を得られそうなテーマが選ばれている。この小さい枠…

こういうのを待っていた

「山背郷(やませごう)」熊谷達也 (集英社文庫)これまでに読んだ「ウエンカムイの爪」「漂泊の牙」と比べて明らかに出来が良い。上記の作品が資料を調べて頭でっかちで書かれた作品であるのに比べ、この短編集は人の心をよく考え、登場人物になりきってその…

ある写真家の歩いてきた道

「ストロボ」真保裕一 (新潮文庫)五十歳の話である第五章から始まり、第一章の二十二歳に向けて時間を遡って行く。このスタイルの物語は、映画「メメント」で初めて見て、その後韓国映画「ペパーミント・キャンディー」でも取った手法だった。だから手法とし…

まだクラシック

数日前の日記でクラシックのストックが無くなると書いた。無くなったが、スーパーに行ったらクラシックを売っていたので6缶セットを三つほど購入。ということで年内はクラシック切れにはならないで済みそうだ。

東北を舞台にした野生と人の物語

「漂泊の牙」熊谷達也 (集英社文庫)第19回新田次郎文学賞を受賞した作品。宮城県鬼首(おにこうべ)で三つの殺人事件が起きた。これらの犯行は何者かによって交配されたオオカミ犬によるものとして処理され、解決されたかのように見えた。しかしこの結末に…

日々のビール

普段飲んでいるビールはサッポロ・クラシック。道外在住だけどときどきスーパーで売っているので買いだめします。そのストックが今日きれる。とりあえず冬物語で繋ごうかと思っている。冬物語の主原料も麦芽のみで米などは使われていません。ビール以外には…

自宅 PC の買い換え検討中

アップルのiMac G5欲しい!と表明します。自宅のiBookG3は3年ほど使ってHDDが一杯で入れたいデータも入れられない状態。USB1.0(1.1?)なので余った外付けHDDも使えず…。使えるといえば使えるけど。HDD の中身は、リッピングした音楽、デジカメ写真がほとんど…

コンサページ移動

今後はコンサドーレ札幌関連は「コンサポ的純米主義者 ( http://www.consadole.net/jummai/ )」 に移動します。

本を買い溜めすぎた

「盗聴」真保裕一 (講談社文庫)表題の「盗聴」他5編のミステリ短編集。真保氏の短編は初めて読んだが、テンポよく読める作品群になっている。それぞれ個性ある作品ではあるが、いま題名を見直してみると、解説にもあるように最後の「私に向かない職業」が最…

totoあたらない

「ウエンカムイの爪」熊谷達也 (集英社文庫)第十回小説すばる新人賞受賞作。撮影旅行中にヒグマに遭遇した動物写真家の吉本は、雑誌の取材で再び同じヒグマに遭遇する。東京から函館に”都落ち”した吉本は、ヒグマとの邂逅を経て野生、自然との距離を近づけて…

toto始めました

「ツキの法則」谷岡一郎 (PHP新書)ギャンブルにおけるツキとは何かを、数学的に説明することがこの本の目的である。数学的とはいっても、難しい数式はほとんど使わずに説明をしているのでそういったものにアレルギーのある人にも勧められる。まず始めにギャ…

久しぶりのヒット

国産のウイスキーは、ひたすらニッカを飲んでいたのだが、キリンからなかなか良いウイスキーが発売された。富士山麓 樽熟50°(キリン)値段も手頃だし、味も悪くない。定価1200円だが、950円で購入した。(10/15 修正)張り付ける絵を間違えていたので差し替…

札幌ドームオープンアリーナ

某アップローダから。芝で観戦気持ち良さそう。昔は厚別のゴール裏も芝だったな。急だったから滑り落ちやすくて、そういう意味では見づらかったけど。

最近本を読んでない

「立腹帖」内田百けん (内田百けん集成2 ちくま文庫)これ一冊を読むのにずいぶん長い時間がかかってしまったので前半は余り憶えていない。百けん先生は九州熊本の松浜軒がえらくお気に入りで、わずか七年間の間に9回訪れている。ここを訪れた記録やら、そ…

世界遺産は人じゃないから泣かないよ

今年もたき火跡…世界遺産が泣く 知床岬で合同巡視 (北海道新聞)調査には十人が参加し、網走管内斜里町の海岸沿い約一キロを約三時間かけて歩いた。斜里側はかなり奥まで車道が通っているとか、知床の岬の先には立派なコンクリート製の港があるとかいうこと…

溺れる女

「溺レる」川上弘美 (文春文庫)恋に溺れる、彼に溺れる、空想に溺れる。表題作などの恋愛の短編集。今まで読んだ中では、男と女の関係について最も深く、というかあからさまに表現した作品群。

出張中に読んだ本

「龍時02-03」野沢 尚 (文春文庫)リュウジシリーズ第二弾。ベティスに移籍したリュウジは、一人で家を借りて生活を始める。向かいのアパートに住むフラメンコダンサーとの恋も始まる。サッカーのピッチに立っているかのような臨場感の溢れる描写に引き込まれ…

「センセイの鞄」川上弘美 (文春文庫)この作家に興味を持ったきっかけは、内田百間(本当は門構えに月)を引用しているということだった。書店で本を見て著者が理学部出身ということを知ってさらに興味を持ち、ぱらぱらとめくってそのままレジに持っていった…

リアルなサッカー小説

「龍時 01-02」野沢尚 (文春文庫)本邦初の本格サッカー小説だそうだ。試合の描写が非常にリアルで、プレイヤーの視点に立って書かれている。正に自分がボールを操っているかのような感覚であった。話の筋自体には粗さのあるものの、それを補って余りあるサッ…

もう交替かよ

神戸の監督が更迭された。替わりに元札幌のパベルが、今度は本当に監督に就任した。 ヴィッセル神戸監督交代について (神戸公式サイト) パベル・ジェハーク(Pavel Rehak) ■生年月日:1963年10月7日(41歳) ■身長/体重:178cm/72㎏ ■出身地:チェコ共和国…

早く続きが読みたい

「バッテリーIII」あさのあつこ (角川文庫)巻末の青波の視点で書かれた書き下ろしもかなり良い。というかこの短編の方がむしろ印象的だった。当然巧はちらちらと出てくるだけなのだが、その中でうまく巧の性格をあぶり出している。現在出版されている文庫は…

風力発電の可能性

「世界風力地図」が示す風力発電の大きな可能性 (Wired News) 現在使われている風力タービン1基を動かすのに十分な強さの風力が観測された場所は少なくとも13%にのぼり、こうした地域すべてに風力タービンを設置すれば、72テラワットの電力を生成できるとい…

札幌ドーム オープンアリーナ・サッカーステージ

2005JサテライトリーグAグループ 6月12日(日)・6月26日(日)・9月25日(日)開催予定3試合 キックオフ時刻・試合会場 決定のお知らせサテライトの試合を札幌ドームの屋外芝生日干し所(正式名称:オープンアリーナ・サッカーステージ)でやるらしい。芝生で寝な…

2ch からのコピペ

コーチライセンス受講者コンサ関係まとめ S級 ハーフナー・ディド、松山博明 A級 森下仁之、太田貴光、時岡宏昌、 B級 木島敦、森山泰行、松山大地、野々村芳和、渡邊晋、酒井直樹、西澤淳二、森下仁志、吉川京輔、松川友明

最近軽い本ばかり

「ひかりのあふれるしま屋久島」田口ランディ (幻冬舎文庫) 屋久島で本当の自然との付き合い方を知ってしまった作者によるエッセイ。屋久島の自然を楽しむときの案内としても使える。屋久島といえば縄文杉と思っている人は、この本を読むことで屋久島の自然…

都市化の気象に与える影響

科学技術振興機構 戦略的研究推進事業CREST研究成果から「都市生態圏−大気圏−水圏における水・エネルギー交換家庭の解明」おもしろいテーマだ。おもしろいが、「家庭」じゃなくて「過程」だと思うぞ。 ヒートアイランド現象や集中豪雨の予測が難しいのは、現…

久々更新

「バッテリー」あさのあつこ (角川文庫)中学生でありながら大人顔負けの球を投げるピッチャーの巧が、新しい町に引っ越してきた。そこでキャッチャーの豪に出会う。 「バッテリーII」あさのあつこ (角川文庫)野球をやるために中学に入ったものの、やる気のな…

「スケッチ・ブック」W・アーヴィング (新潮文庫)この中に収録されている「スリーピーホローの伝説」は、映画「スリーピーホロー」の原作なのだが、映画とは筋や設定がだいぶ異なっている。映画の方が面白いと思う。

「古代への情熱」シュリーマン (新潮文庫)昔話や伝説というのは、脚色されているとはいえ史実に基づいている。そう信じて、私財を投じ、遺跡の発掘を行ったシュリーマンの伝記のようなもの。遺跡が地中深くに埋まってしまうのはなぜ?

「若き数学者のアメリカ」藤原正彦 (新潮文庫)学位を取ったばかりの著者が、アメリカに渡って過ごした3年間について綴ったエッセイ集。飾り気のない、素直な言葉で語られるアメリカでの生活。当初は反骨心と向上心で突き進むが、やがて心が疲れていく。フロ…