リアルなサッカー小説

龍時 01-02 文春文庫

龍時 01-02」野沢尚 (文春文庫)

本邦初の本格サッカー小説だそうだ。試合の描写が非常にリアルで、プレイヤーの視点に立って書かれている。正に自分がボールを操っているかのような感覚であった。

話の筋自体には粗さのあるものの、それを補って余りあるサッカーシーンのリアルさが売りであろう。チームメイトの信頼を得るシーンがハイライトなのだが、ちょっと唐突でドラマティックすぎる気がした。