子を思う親
日本人三人がイラクの武装勢力に拉致(kidnap)された問題で、拉致された家族に対する風当りが強くなっている。
イラクの人質家族に疑問や批判の声(日刊スポーツ)
[3邦人人質]「峻別すべき『解放』とイラク政策」 (4月13日付・読売社説)
この記事を読んで、孔子の論語の一節を思い出した。罪を犯した親を子供が役所に訴えることはしない。また、子供も親を訴えない。親と子の関係は、国やその制度よりも優先される関係なのだ、というものだ。
私の考えもこれに近い。もし自分の親や兄弟が拉致されたら、国の方針がどうあれ、彼らを助けたいと思うだろう。小泉首相は、拉致された三人ではなく自分の子供をが拉致されたと想像してみればいいだろう。
そもそも外務省から退避を勧告が出ているにもかかわらず、イラクへ行ったのが問題だという人もいるが、いまさらそんなことを言っても仕方がない。まずは三人を無事に日本に帰すことを考えるのが第一であることには異論はないだろう。