Vista でのバックアップ

これまでまったくバックアップをとっていなかったが、そろそろルーチンでバックアップをとりたい。方針としては、個人のホーム領域全体をハード的に別のものにコピーしたい。コピー先の候補はwebDAVのディスクと、USB外付けハードディスクがある。本当はネットワーク経由でwebDAVに流したいのだが、調査の結果敷居が高そうだったので、断念してUSBディスクにとることにした。

まずは以前使っており、現在もUnixで使っているpdumpfsを試してみた。しかし、"\User\hoge\スタート アップ"という、エクスプローラからは見えないファイルがないといってエラーで止まってしまう。いろいろ試してみたが少ない知識ではどうにもならず、この方法は諦めた。

つぎにより高機能になったVistaのバックアップ機能を参考に、OS付属のバックアッププログラムを使ってみた。この解説によると、「バックアップと復元センター」と「バックアップの状態と構成」が使えそうである。よく似た機能のプログラムがあっちこっちにあるのがよくわからないし、しかもこういった解説がなければあることにさえ気づけない。相変わらず気の利かないOSである。で、試してみるとバッテリ駆動では動かず、電源ケーブルを刺せという。ということでしぶしぶ電源をとる。すると今度はバックアップ先のディスクが壊れているという警告がでる。促されてディスクのチェックを掛けるが問題なく終了した。再度バックアップを取ろうとするとやっぱりディスク異常で終了。これも使うのを止めた。

ということで三つ目は、FastCopyである。名前のとおり非常に速いファイルコピーを売りにしているプログラムだが、差分コピーが取れるので簡単なバックアップにも使えそうである。このプログラムには「エラー時継続」というある種危険なオプションが付いており、上記のpdumpfs使用時に起きたようなエラーが起きても処理を継続してくれる。このお陰か、若干のエラーはでたが最後までバックアップを取ることができた。必要な物はコピーできたので良とする。次回からは差分なのでもっと速くなるだろう。このプログラムはフリーだし、速度も速い(らしい)のでおすすめです。コマンドラインでの使用もできるが、そちらはまだ触っていない。とりあえず、手動で週一回はバックアップをとる予定。

最後に存在しないファイルの問題について。Vista では、実際のファイル配置と、エクスプローラから見えるファイル構造は異なっているのではないだろうか。そう考えないと理解できない現象に見舞われた。使いやすくしたいというつもりでそうしているのかもしれないが、余計なお世話と感じた。

もう一つ。$User$hoge の所有者が"hoge"ではなく"SYSTEM"になっていた。これはウィンドウズの世界では普通のことなのだろうか。Unixに慣れた人間には気持ちの悪い状態である。