まだまだスパイ小説

リヴィエラを撃て(上) (新潮文庫)

リヴィエラを撃て(上)」 高村 薫 (新潮文庫)

以前に同じ著者の「黄金を抱いて飛べ」を読んだのだが、女流作家らしくない骨太な文章には驚いたが、内容はぱっとしなかった。そのことを本好きの友人に話したところ、勧められたのがこの本である。

まだ上巻しか読んでいないのだが、かなり面白い。

MI5、MI6、CIA の諜報活動が絡み合い、その中でキーマンとしてコードネーム「リヴィエラ」が登場するところで上巻は終わる。

東西冷戦が終わったことで、スパイ小説は終わったと考えられていた時期もあったようだが、現実には今だって諜報活動は行われているし、このような優れた小説も生み出されている。

下巻も早く読みたいと思う。